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THQ

THQ

THQ(ティーエイチキュー)は米国に存在したゲームパブリッシャーで、大手の一角を担っていた。2012年に経営破綻し、主要IPやスタジオは競売にかけられた。

概要

IPタイトルを得意とし、特にプロレスの『WWE』シリーズは毎年数百万本を売り上げるタイトルだった。その他、「スポンジボブ」「Warammer 40,000」などのライセンスを所有していた。後年は自社ブランドのAAAタイトルを志向し、『セインツロウ』や『ダークサイダーズ』といった作品を立ち上げていった。2010年に発売した家庭用ゲーム機向けのタブレットデバイス「uDraw」がWiiでヒットし、翌年にはPS3やXbox360向けにも投入したものの大きく不振となり、財務状況が悪化。「WWE」のライセンスを返上するなどして資金調達を図ったものの、2012年末に経営が行き詰まりチャプター11を申請し破産した。

ブランド、スタジオのその後

  • プロレスの「WWE」はTHQが契約期間満了を前にライセンス元のZuffaに返上する形で、違約金として1000万ドルを受け取った。その後、Zuffaはエレクトロニック・アーツにライセンスを供与し、2014年にも最初の作品がリリースされる予定である。

  • Turtle Rock Studiosの新作『Evolve』はテイクツー・インタラクティブが1089万ドルで取得。

  • 『ダークサイダーズ』、『Red Faction』、『MX vs. ATV』、『Destroy All Humans!』、『Summoner』、『Marvel Super Hero Squad』や『Supreme Commander』はNordic Gamesが490万ドルで取得。

  • 『Homefront』フランチャイズはCrytekが54万ドルで取得。

  • 『METRO』フランチャイズはDeep Silverが587万ドルで取得。

  • 『Homeworld』フランチャイズはGearbox Softwareが135万ドルで取得。

  • 『Drawn to Life』、『Drawn to Life: The Next Chapter』は505 Gamesが30万ドルで取得。

  • 『South Park: The Stick of Truth』のライセンスはユービーアイソフトが326万ドルで取得。

  • 傘下のRelic Entertainment(『Company of Heroes』『Warhammer 40,000』『Dawn of War』など)はセガが2660万ドルで取得。

  • 傘下のTHQモントリオール(『1666』『Underdog』など)はユービーアイソフトが250万ドルで取得。

  • 傘下のVolition(『セインツロウ』『Red Faction』など)はDeep Silverが2231万ドルで取得。

歴史

THQは1990年にJack FriedmanによってToy Headquartersとして設立。当初は玩具事業を行ったものの、プリンス・オブ・ペルシャシリーズで知られるBroderbundを買収しゲーム開発に参入した。1991年にはTrinity Acquisition Corporationと合併し社名をTHQとし、ナスダック証券取引所に上場した。

初期のTHQは任天堂のNintendo Entertainment Systemゲームボーイ、セガのジェネシスなどのゲームを開発。『Home Alone』や『Where's Waldo』(ウォーリーを探せ)などがあり、堅調な成長をしていった。しかし1993年頃になると競争の激化と開発コストの上昇で業績は悪化。2年連続の赤字を計上することとなり、Jack Friedmanが退任し、CFOだったBrian Farrellが代表となった。FarrellはTHQの破産まで代表の地位を保った。

Farrellはコストの削減と、その時点では旧世代機となっていたNintendo Entertainment System向けの安価なタイトルの投入に勝機を見出し、ディズニー、ニコロデオン、ルーカスアーツ、MTVなどとライセンス契約を結んだ。この戦略は当たり、IPタイトルはTHQの屋台骨となっていった。

さらに1996年にはプロレスの「WCW」とのライセンス契約を締結し、ゲーム化。これが大ヒットして大手パブリッシャーの一角にのしあがってきた。1999年まで「WCW」を用いた複数のゲームを発売し、大きな収益を得たものの、ライセンスはエレクトロニック・アーツに奪われ打撃を受けた。対抗としてTHQはライバル団体の「WWF」からライセンスを取得。これが功を奏して同団体の成長と共にTHQも成長していった。

2000年代中盤からは1つの柱だった子供向けのIPライセンスタイトルに陰りが見え、AAAタイトルと呼ばれる一部の超大作が市場を席巻するようになってきた。THQもコアユーザー向けのAAAの強化に乗り出し、『セインツロウ』『ダークサイダーズ』『METRO』『Homeworld』などの作品を次々に投入していった。さらに板垣伴信氏のヴァルハラスタジオの『Devil's Third』のプロジェクトもスタートした。これらのAAAタイトルは一定の評価を受けたものの、大ヒットまでは至らなかった。

2010年にはキッズ向けのタブレット「uDraw」をWii向けにリリースした。一定の人気を集め、翌年にはPS3とXbox360向けにも本格的に展開を開始した。しかし新たな「uDraw」は販売が芳しくなく、年末商戦で多くの在庫を抱えることになった。

2011年頃には財務体質が悪化し、再建に向けて様々な努力を行っていったが、2012年末にチャプター11を申請し破産。スタジオやIPなどはオークションで売却されていった。

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