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一人称視点

一人称視点

コンピュータゲームにおける一人称視点(いちにんしょうしてん)とは、プレイヤーキャラクター自身の目に映るグラフィック視点のことを指す。

概要

画面に登場する主人公(プレイヤーキャラ)の視点で、ゲーム内の世界を自由に移動したり、行動するゲームスタイルを一人称視点ゲームと呼ぶ。一人称視点は、主人公の視点がそのままプレイヤーに伝わるためガンシューティングとの相性がよく、特に海外では、一人称視点のガンシューティングゲームは、古くから人気ゲームジャンルのひとつとして多くの人に親しまれている。一人称視点のガンシューティングは「First Person Shooter(ファースト・パーソン・シューター)」を略して、FPSと呼ばれる。FPSは「Shooter(撃つ)」という言葉から、正確にはシューティングゲームだけを対象としたゲームジャンルなのだが、銃を用いないアクションゲームやフライトシミュレーターなど、広く一人称視点のゲーム全般を指して使われることも多い。また、主人公の後方に視点を置き、画面にプレイヤーキャラクターが表示される視点を三人称視点と呼び、三人称視点で遊ぶゲームジャンルを「Third Person Shooter(サード・パーソン・シューター)」を略してTPSと呼ぶ。

歴史

一人称視点のゲームは、1973年にアメリカで発表された『Maze War』が始祖とされている。『Maze War』は、一人称3D視点を取り入れたほか、アバターシステムやインターネットプレイなどを取り入れ、多くのゲームに影響を与えた作品でもある。『Maze War』の一人称視点は、この作品に影響を受けて制作された『ウィザードリィ』によって、さらに広まることになった。1987年に発表された『ダンジョンマスター』や、1990年に発表された『ウィングコマンダー』など、その後も一人称視点のゲームは多く発売されるが、FPSというゲームジャンルを定着させたのは1993年にid Softwareが発表した『DOOM』である。『DOOM』は、一人称視点でゲームを進行させながら、銃やチェーンソーで敵を倒していく単純なアクション性に加え、隠された部屋やアイテムを探す探索要素もあり、世界中で人気を博した。『DOOM』は売り上げ総数1500万本という大ヒットを記録し、その人気の高さから「DOOM クローン」と呼ばれる類似品も多く発売された。このことから、FPSを「DOOM系シューティング」と呼ぶ人もいる。その後、現在でも人気シリーズとなっている『The Elder Scrollsシリーズ』の原点である『The Elder Scrolls: Arena』や、映画を意識した演出を盛り込み数々のゲーム賞を受賞した『Half-Life』など、一人称視点で制作された多くの人気作がジャンルを問わず生まれている。

日本での一人称ゲーム

日本で最初に一人称視点が取り入れられたゲームは、システムソフトが1986年に発表した『SeeNa』だと言われている。その後、1994年にフロム・ソフトウェアが発表した『キングスフィールド』や、1995年にエグザクトが開発し、ソニー・コンピュータエンタテインメントが発表した『ジャンピングフラッシュ! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻』など、一人称視点のゲームが誕生する。しかし、日本では一人称視点のゲームはあまり親しまれず、特にFPS作品はほとんど制作されていない。だが、1997年にレア社が発表した『ゴールデンアイ 007』が日本でもヒットしたことをきっかけに『コール オブ デューティー』シリーズや『The Elder Scrolls』シリーズなど、海外制作の一人称視点作品をプレイする人も増えており、徐々に人気が高まっている。

乗り物内での一人称視点

レースゲームやスペースシューティング、フライトシミュレータ、ロボットゲームなどのジャンルでも一人称視点は多く採用されている。この際、乗り物全体からの一人称視点と、乗り物に乗っているドライバーやパイロットからの一人称視点がある。前者の場合、乗り物の枠や操縦者の手などは表示されない。このため視界が広く取られ、画面が見やすいためにプレイがしやすい。

後者の場合、プレイヤーは乗り物の操縦席から画面を見ることになるので、乗り物内の状態や計器を見ることが出来る。そのため、プレイヤーが実際にその乗り物に乗っているかのように、リアルなゲームプレイを体験することが出来る。また、一人称視点によるプレイの臨場感を高めるため、車のハンドルと同じような作りになっている「ハンドルコントローラ」や、スペースシューティングやフライトシミュレータで使用出来る「ジョイスティック」など、様々な種類の専用コントローラも販売されている。

特殊なものだと、カプコンより2002年に発売された『鉄騎』専用コントローラが有名である。『鉄騎』は、架空の戦闘用二足歩行ロボットに乗り込み、一人称でロボットを操縦していく作品。『鉄騎』には専用のコントローラが同梱され、このコントローラは、組み上げると奥行き26センチ、横幅88センチと、一般的なコントローラと比較しても非常に大型である。操作パネルでは、ロボットを操縦する2本のスティックの他に、40個以上ものボタンが並び、フットペダルも付いている。複雑な操作を必要とするが、一人称視点と専用コントローラを組み合わせることで、臨場感あふれるゲームプレイを体験することが出来る。

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